2009年06月24日

「慰霊」2

 昨日23日は「慰霊の日」。一般住民を巻き込み、20万余の尊い命と県民の財産、文化財、自然が奪われた沖縄戦から64年が経過した。
激戦地の一つ、糸満市摩文仁の平和祈念公園では午前11時50分から県・県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、戦没者のみ霊を慰めるとともに世界の恒久平和を願う沖縄の心を発信した。
追悼式には麻生太郎首相、佐藤勉沖縄担当相が参列した。
正午の黙とうの後、仲井真弘多知事が「平和宣言」を行い、
南城市立大里北小学校6年の比屋根憲太君が「平和の詩」を朗読した。

※比屋根君の詩に感動しました。その詩を下記へ記します。
平和の祈り
石に刻まれた家族の名に
涙を落とす祖母
なんの形見も残っていない石に
声にならない声で
石をさすり
石をだきしめる
小さな声でとても小さな声で
「本当は話したくないサー」
少し首をかしげて
空を見上げる
人さし指の大きさの大きな傷
あごと左腕に残る
戦争の傷あと
祖母は傷の手当てをするために
水くみに行った
防空ごうに姉を残し母と二人で
そのあとすごい光と音が…
そのまま姉はもどらなかった
「いっしょに連れて行けばよかった」
「ごめんねごめんね」
と何度も何度も
きたときよりも
石を強くさすり
石を強くだきしめる
ぼくはもう声を上げて泣いていた
そして祖母の背中をずっとさすった
こんな青い空に
こんなおだやかな沖縄に
戦争は似合わない
祖母のくしゃくしゃな涙も
似合わない
そんな祖母はもう今は歩くことが
できない
毎日毎日空を見て
きっと
生きている喜び
生き残った悲しみを感じて
いるのだろう
ぼくは車イスをおして
祖母のいのりを引きつぐ
戦争のない平和な国を


今朝の空。最近、うろこ雲が良く見えます。
「慰霊」2


同じカテゴリー(出来事)の記事
移動水族館
移動水族館(2013-05-31 21:19)

訓練
訓練(2012-03-07 08:45)

お手伝い
お手伝い(2012-02-24 14:12)

「天然記念物」
「天然記念物」(2011-09-23 16:00)

「ピカリャー」
「ピカリャー」(2011-07-05 12:40)

球技大会
球技大会(2011-06-16 11:26)


Posted by 竹盛旅館管理人 at 09:21│Comments(0)出来事
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。